巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年3月20日発売)
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本棚登録 : 467
感想 : 59
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初期の高野秀行氏の面白さが出ています。旅行案内を発注されて何故か旅行記になってしまう辺り、大学卒業の為のフランス語の課題提出を、何故かフランス語のコンゴ文学の和訳で提出し紛糾した末に無事卒業を勝ち取ったエピソードを彷彿とさせます。
顔見るとそんなに押し強そうに見えませんが、やはり知らない国に行ってバンバン突き進める行動力からすると、相当の粘り腰なんでしょう。
旅行案内なのに麻薬の売人とのやり取りを書いていたりして、全く役に立たない案内本だと思います。でもこれが読み物としては最高に面白いです。後年の「西南シルクロード」のような大冒険ではありませんが、そこはやはり高野氏の筆の力がぐいぐいと魅力を振りまいています。
元々の本は全く売れずに廃番になったようなので、よくぞ文庫化してくれた!と言いたいです。パチパチパチ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年2月1日
読了日 : 2019年2月1日
本棚登録日 : 2019年2月1日

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