警察ものと言えば男のロマンです。誤解を恐れず言えば暑苦しい世界観に男の魂が響き渡るという感覚。女人禁制じゃあ!なんて言っていたら最近、柚月裕子という男を蹴散らすパワーを持った作家が現れ警察小説の勢力地図を塗り替えそうな勢いです。
そんな中パワー系の警察小説の佳作を見つけました。それがこの「凄腕」です。
正義という旗印から遠く離れた、血に飢えた猟犬の噛みあいのような本です。しかもシーラカンスと例えられる伝説のような黒幕もワクワクをさそう材料であります。
一人一人の存在感が有って、しかも誰も彼もが人でなし。共感なんて犬に食わせろと言わんばかりです。悪徳警官が暗躍する本好きなんです。まあ正義の刑事も好きなんですけどね。
個人的には続編あってもいいなあと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月2日
- 読了日 : 2019年9月1日
- 本棚登録日 : 2019年9月1日
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