日本藝能史六講 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (1991年11月5日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 7
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折口信夫の口伝の書。
耳にした名前ではあるけれども、本は初めて読んだ。
お客をもてなす饗応。とくに神様や霊といった「まれびと」をもてなすところからどんどん変化していって、能とか狂言とか相撲とか盆踊りとか、今にも続く芸能が生まれた。
客神(まれびと)の主張が氏の主張の独自性だとか。

第三講、鎮魂とほぼ同義の「反閇」(へんばい)という言葉が印象的。
さまざまな踊りの中で、地面を踏みつけることによって、悪霊を抑えつける。
随所にこの習慣が残っていたそうな。
陰陽道も鎮魂の一種。陰陽博士のみがやっていた業だが、段々博士以下の奴隷(賤民)の手にうつっていき、陰陽師なんてものもでてくる。

日本芸能への理解があまりにも浅いと感じた。
後半は読んでもほとんどわからぬので読まず。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月26日
読了日 : 2011年5月14日
本棚登録日 : 2011年9月26日

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