折口信夫の口伝の書。
耳にした名前ではあるけれども、本は初めて読んだ。
お客をもてなす饗応。とくに神様や霊といった「まれびと」をもてなすところからどんどん変化していって、能とか狂言とか相撲とか盆踊りとか、今にも続く芸能が生まれた。
客神(まれびと)の主張が氏の主張の独自性だとか。
第三講、鎮魂とほぼ同義の「反閇」(へんばい)という言葉が印象的。
さまざまな踊りの中で、地面を踏みつけることによって、悪霊を抑えつける。
随所にこの習慣が残っていたそうな。
陰陽道も鎮魂の一種。陰陽博士のみがやっていた業だが、段々博士以下の奴隷(賤民)の手にうつっていき、陰陽師なんてものもでてくる。
日本芸能への理解があまりにも浅いと感じた。
後半は読んでもほとんどわからぬので読まず。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月26日
- 読了日 : 2011年5月14日
- 本棚登録日 : 2011年9月26日
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