夢をつなぐ 宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年6月21日発売)
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感想 : 12
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山崎直子さんの宇宙飛行士になるまでの手記です。さらりと自分の経歴を振り返っているのですが、夢を追うことの大切さと周りの理解が得られなければ大変だなということがよくわかりました。

こちらは宇宙飛行士の山崎直子さんの手記になります。チャレンジャー号の空中分解を見たことが彼女が宇宙飛行になろうと思ったきっかけだったのですね。初めて知りました。そして、学業を終えてJAXAに勤務するようになってからのこと。夫である山崎大地さんとの出会いや夫婦の危機。訓練での様子や、実際に宇宙に行ってからのことが綴られているんですけれど、実生活上のことに関しては多分、夫である山崎大地さんの書かれた手記のほうが断然面白いです。

夢を追いかける妻を支えるというのがどれほど大変なのか?そういった裏事情を踏まえた上で読むとまた深みが行間から出るのではないか?そんなことを考えながら読んでいました。僕が読んでいてなるほどなぁとおもった箇所は、ロシアでのサバイバル訓練に関するところで、寒すぎるロシアの大地で過ごしたことと、そのときに飲んだウォッカの味。そして最後に日本のつかいすてカイロを勧めているあたりは、ニヤリと笑ってしまいました。

今、正直僕は宇宙開発そのものに関してはあまりわからないところが多いです。しかし、山崎直子さんがつないだ夢を、また次の世代の人間が受け取ってくれることを、切に祈っております。さらに、現在第二子が生まれるそうなので、また新しい「宇宙家族」の誕生を心からお待ちしています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年6月23日
読了日 : 2013年6月23日
本棚登録日 : 2013年6月23日

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