カレー・牛丼・食べ放題・餃子・ハンバーガー・ラーメン・弁当・スーツ・メガネ・液晶テレビ・生命保険・マンション・海外ツアー・自動車…。ものの値とは本当に奥深いものですね。
この本を読んだのはまったくの偶然で、モノの原価ってどうなっているのかなと。そんな気持ちで読んでいました。で、実際読んでみて目からうろこがまた落ちましたね。みんなが大好きなカレーや牛丼に始まって、猫の目のように価格が変わるガソリン、2着目からは無料になるスーツがどこをどうやって利益を出して、どうやって、コストカットをしているのか、というのが具体的な数字とともに記されていて、よくもまあ。ここまで調べ上げて書いたもんだなと筆者の努力には頭が下がりました。
よく、『企業努力』という言葉を耳にしますが、1円、2円を身を切るような思いで削減して、利益を出していたり、タバコの約6割が税金など、衝撃の事実が次から次へと出てきます。でもやっぱり一番インパクトが強かったのはアダルトDVDの原価でしょうか?この本に言うと3000本売れれば採算が取れて、25%が女優の出演料だそうです。でも、これは一部の名前が売れたクラスの女優で、しかもそんなに長く続けられる仕事ではないので、長期的な観点からすると、疑問が残ります。
こういう『コスト感覚』が身につくと、たとえば、食事で店に入ったときでも、色々と頭が回ってしまうので、純粋に店の雰囲気や味を楽しめなくなってしまうのが、少々難どころではございます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年11月25日
- 読了日 : 2011年11月25日
- 本棚登録日 : 2011年11月25日
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