この本は毎日新聞社のベテラン記者でコラムニストの著者がありきたりにならない表現法から書く前の構成メモ術まですぐ使えるコツをやさしく伝授するというレクチャー本です。文章表現に難儀している方は参考に。
僕は基本的に「書くことがない」とか「ネタがない」ということは基本的になく、ここでこうして駄文をつづり、それが名文か駄文どうかは抜きにしても、なんとかこうしているわけです。この本は毎日新聞(僕はかつてここを受けたがあえなく落ちた…。)のベテラン記者で、残念ながら僕は不勉強で知りませんでしたが、有名なコラムニストだそうで、筆者が「文章の書き方がわからない」と嘆く早稲田大学の学生と一緒に考えた内容を基にして執筆したのだそうです。
僕は具体的な文章教室に通ったり、誰かのゼミに所属をしたり、または書生としていたことはないので、文章の教育はまったく受けてないのですが、ここにかかれてあるようなこと、たとえば句読点の打ち方ですとか、「悲しい」や「さびしい」などの感情をものにたとえて表現する、等には「あ、まぁこういうやり方もあったのね」と参考にはさせていただきたいな、などと思いながらページをめくっておりました。
しかし、ところどころに掲載されてあるたとえば、岸部一徳をどう描写するか?などの「問題」については、申し訳ありませんがスルーさせていただきました。こういうことは、あまり生理的に好きではありませんので…。
よく「てにをは」がなっていないっていない文章はよろしくない。という話をよく聞きますが、自分ではどうなっているのかわからなかったので、そういうことが確認できたという意味で、この本は読む価値があったと思っています。これを読んで文章力が上がるかどうかはわかりませんが、何かのヒントになっていただければ、紹介した人間として、それに勝る喜びはございません。
- 感想投稿日 : 2012年2月3日
- 読了日 : 2012年2月3日
- 本棚登録日 : 2012年2月3日
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