今は都下のイタリアンレストラン店長を務める笹本遼賀33歳の体調不調をアルバイト男子が心配してくれ、やっと受診したところ思いもしない癌に罹患していた場面から始まる。
彼が15歳の時に故郷岡山で父と双生児?の弟の3人で冬山登山した折りに兄弟で遭難して救助された経験があり、この事が物語の重要なポイントになっている。
闘病暮らしの遼賀に寄り添う弟や母親、受診先で偶然出会った看護師の矢田泉、職場で彼を慕うバイトの高那などなどとのやりとりが彼の心境を穏やかになだらかに導いてくれるのがとても温かくて良い♪
不意に訪れる不幸にどのように向き合うかは本人の生き方考え方が大きな影響を及ぼすのだろうけれど、この主人公のような境地になれたら理想的だろうな と思えるストーリーです。
涙無くしては読めないけど、さすがに高い評価の多い作品、納得の読み応えでした♪
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- 感想投稿日 : 2023年12月18日
- 読了日 : 2023年12月18日
- 本棚登録日 : 2023年12月15日
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