新装版 父の詫び状 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年8月3日発売)
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本棚登録 : 3538
感想 : 301
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今ごろ読むなんて!と著者に叱られそうだけど、どっこい全く色褪せない珠玉のエッセイ集ですね。24篇のエッセイ何れもがキラリと光る逸品揃いで、どこから何時読んでも肩が凝らないしとても良い♪ さすがの向田邦子さん、飛行機事故で亡くなられたのが如何にも惜しまれる! 
印象に残ったのが黒柳徹子が何度も何度も留守電かけて来た話で抱腹絶倒モノでした笑
うんうん そうそう!と腑にいっぱい落ちる話ばかりで思わずにやにや。お父上の勤め先 東邦生命やら、石川県七尾市やら、鹿児島の海とさつま揚げやら と私的にも馴染み深い箇所がてんこ盛りでした。
まさに時の朝ドラ「カムカムエブリバディ」みたいな濃い昭和の匂いでホカホカと心温まる読後感でした。満点です

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月10日
読了日 : 2022年2月10日
本棚登録日 : 2022年2月8日

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