めぞん一刻 1 (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (1982年5月1日発売)
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本棚登録 : 596
感想 : 61

自分が生まれる前に完結している漫画ではあるからこそ、時代性を反映した本作は非常に読み応えがある。1980〜1987年の連載期間、少しずつ不況になっていくのが計算されていたかのような物語構成である。景気が良くても五代は就職決まらない予定だったのだろうか?時代性を色濃く反映した作品というのはノンフィクション、漫画限らずに、当時の情景がどのようなものだったのか鮮明にイメージさせる力を持つ。そういった作品の中でもこの作品は秀逸だし、もちろん本筋の純愛も高橋留美子的な「早くくっつけよ」とツッコミを入れたくなるじれったい展開ではあるものの、単純に楽しめる。物語は非常に現実的で、読者は自然と感情移入してしまうだろう。全巻読み終わってまた最初から読み直したくなるような作品。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2011年12月10日
本棚登録日 : 2011年12月10日

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