どっかのレビューで巻が進むごとにクオリティ下がってると書いてあったが、読んだ印象はその逆。今回の巻末のおまけ漫画でニーナの視点からの物語にはうるっと来た。そしてのんちゃん視点のリツコはリツコ視点のリツコより可愛く描かれている?ことに気づき、この各々の視点でみる世界が違う方式の奥深さというか、面白みが増した。時代劇とかで最近は官兵衛とか有名武将の妻とかが主人公になることがあるが、結局戦国時代の主人公は信長秀吉家康だし、幕末は龍馬。みたいな固定観念があり、結局時代の脇役であるところの人物が主人公になっても、時代の主人公を中心に時代が変わっていくから、あんまりおもしろくねえなあ。と思っていたのだが、それはやはり作る側の固定観念も抜けていないからじゃないかと思う。戦国という時代の誰々にスポットをあてるのではなく。自分自信が自分の現実をつくっているという事実を意識した作りになれば、面白くなるんじゃないかと思う。結局現実は自分が創りだした観念でしか無く、絶対的な事実や史実や現実は一つじゃないということを覚えて置かなければならないと、これを読むことで再認識する。
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- 感想投稿日 : 2014年9月6日
- 本棚登録日 : 2014年9月6日
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