いろいろこなれて来た後編は文句なしの★5つで。
一番最初の話の、八重がちとせとセックスをしたけれど、これって本当にセックスしたことになるんだろうか、という戸惑いとか、結構やられた感じです。
そうだよね、その境界の曖昧さが、また女の子同士のカップルの醍醐味というか…!
1巻でちとせのお姉ちゃんが言っていたような、リバかどうかが分からない曖昧さ(ちょっと違うが)が魅力というのも、まさしく!だと思うんだよなー。
身体の関係まで進んだとしても、まだ友情のとの間に曖昧さを残す女の子同志の恋愛は、男女間のそれとも、男同士のそれとも違うよね。
友情の延長線上にあってそこまで進むカップルもいれば、本当に恋愛というものの上に成り立っているカップルも、同じ土俵に立てちゃう曖昧さ。
それがまたいいなと。
でもだからと言って、いい加減かというとそういう訳でなく、ちとせと八重がそうであるように、自分の中の声に耳を傾けて素直にそこに進んだから今があるという、ある意味究極に自然かな、と。
既成の枠に当てはめて恋愛だとかそうじゃないとかに振り回されずに、ただ相手が好き、だから相手の喜ぶ顔が見たい、恥らわせたい、可愛い声を聴きたい、etc、etc…。
その気持ちに共感できる人は多いんじゃないかなー。
ひとつの世界で、百合、もしくはヤヲイばかりのカプとかが犇めいている話では、それに明確な納得できる理由がないとどーも作りっぽくてキライな私ですが、この話はそれを感じはしてもイヤな感じで残らないのがすごいですね。
読んでいてしあわせな気分になります。
こんな風に自分の思いに正直に生きられればいいな。
少なくとも、その方向性で努力していきたいな。
- 感想投稿日 : 2010年8月28日
- 読了日 : 2010年8月28日
- 本棚登録日 : 2010年8月28日
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