細胞生物学者による自己啓発書。
人間の資質や能力は遺伝子によって決定・支配されているのではなく、
思考によってコントロールできるし変えられるんだよ、ということが
細胞生物学や量子力学的見地から説明されています。
けっこう人生観が変わりますね。
物質はすべてエネルギーでできているという量子力学的な世界観がまずあって、
そこから心と肉体、スピリチュアルな世界と科学の世界を
切り離して考えることがいかにナンセンスかってことを力説しておられます。
人間というのはは約50兆個もの単細胞からなる共同体だから、
細胞が細胞膜から取り込んだ環境情報からDNAをコントロールするように、
人間自身も心で身体をコントロールできるということらしい。
子育てにしても、プラシーボ効果を最大限利用して、
「やろうと思えば何でもできるんだよ」という
潜在意識を植え付けてあげることが大切だそうです。
生命が競争原理によって進化してきたとするダーウィン理論より、
生命全体が環境との調和や生命同士の共同によって成り立っていて、
愛情深い者が生き残るというこっちの理論の方が、
希望が持てていいと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2011
- 感想投稿日 : 2011年6月30日
- 読了日 : 2011年6月30日
- 本棚登録日 : 2011年6月30日
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