頼子のために (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1993年5月6日発売)
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本棚登録 : 1318
感想 : 142
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何とも後味の悪い結末。残された手記を元にして、新しい事実を見つけ出していく過程は面白いのだが、主人公の軽い雰囲気に反してラストの重さはどうなんだろう。
ネタバレしないように説明するのは難しいが、誰も幸せにならないし、主人公が重要人物が自殺するのを止めずにそのままにするのも、どうしても共感できない。
そして本当の真犯人。そんな感情を抱く人が居るのだろうか。意外性のあるラストではあるが、すっきりはしないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年3月1日
読了日 : 2018年2月28日
本棚登録日 : 2017年12月4日

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