時間だけが途方もなくあったあの頃。
学校でも親の前でも見せない、ここだけの自分。 17歳の彼女たちの夏が、まるで自分の記憶のように立ち昇ってきました。
ああ、私にも、誰にもきっと、こんな永遠みたいな夏があった。
大人になる前に越えていかないといけない、自分を知る時間。
美しい小櫃川河口干潟を背景にした、青春としか言いようのない2人のやりとり。
その可笑しさに、まぶしさに、懐かしさに、涙が出た。
子供の頃、毎日遊んだ(というか時間をつぶした)長居公園の郷土の森に、木が密集して家みたいになってるところがあって、そこにホームレスのおっちゃんが住んでいた。
私はそのおっちゃんと仲良くなって、遊びに行ってチョコレートをもらってた。
この本でもホームレスのおっちゃんとやりとりするシーンがあって、まだ自分だけの世界で生きていた頃のいろんな記憶が蘇った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月24日
- 読了日 : 2022年7月23日
- 本棚登録日 : 2022年7月22日
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