婦人解放運動家の伊藤野枝が辻潤を捨てて大杉栄のところにいき、大杉の愛人だった神近市子が刃傷沙汰(日蔭茶屋事件)を起こす直前までの物語。
雑誌が発禁になってもめげない当時の活動家はガッツがあるなー。一方で、私情はさみまくりの批判を書いたり個人的な色恋の詩を載せたりとわりとやりたい放題な印象も受けた。一般大衆ではなく、その時代の知識人や批評家向けに雑誌を作っていたということがうかがえる。
伊藤野枝の半生を中心に据えていながら、わりと辻に同情的というか、野枝の行動や大杉栄については冷静な視点で書かれている。
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- 感想投稿日 : 2013年12月28日
- 読了日 : 2013年12月28日
- 本棚登録日 : 2013年9月26日
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