「冬の十字架」が発売中止になった頃の雑誌連載をまとめた本。エッセイのようだが物語風でもあり、主役や登場人物は都度変わる(連作もある)。
時期が時期だっただけに、世の中や誰かに対する怒りや恨み辛みが書いてあるが、ユーモアがある書き口なので読んでいて嫌な気分にはならない。
「大人って、こんなに怒るんだ」と自分もいい年をした大人なのに思ってしまった。たまに自分のことを言ってるんじゃないかとドキリとさせられたり、その後で励まされたり、共感できる部分があったり……。贔屓があるかもしれないが、とにかく嫌な気分にならないのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年1月20日
- 読了日 : 2015年1月20日
- 本棚登録日 : 2014年3月16日
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