世界中のあらゆる神話に共通するプロットを見出し、精神分析の観点から神話の各セグメントがもつ根源的な意味や作用を考察するといった内容になっている。
心理学や神話学を学ぶ人にとっては良書となり得るのかもしれないが、自分のように創作のヒントを本書に求めると、後悔とまでは行かずとも的の外れた選択となる。
要所々々では納得できる説明もあるが、専門外にとってはこじつけにしか見えない部分が多く、また訳文も学術的であるため読者の知識と読解力が問われる。
さまざまな神話を参考にストーリーライティングを学ぶ形式の本を探しているのであれば、他の書籍を当たったほうがいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
神話学
- 感想投稿日 : 2016年12月22日
- 読了日 : 2016年12月22日
- 本棚登録日 : 2016年12月22日
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