感動したかといえば、ふつう。
でも大事なことをちゃんとまとめてくれていて、納得しながら読んだ。
意思決定と、提案を通すことを分けて考える、というのは非常に重要と感じる。理想論と現実論をまぜこぜにしないこと、とも言い換えられる。どちらもそれぞれの中で考えるべきことである。
また、リスクの取り方の基本は、失敗した時に耐えられる体力があるかである、というのもわかりやすくていい。根拠はビジネスの基本はサスティナブルだからだ、というのもなお、わかりやすい。投資の基本の財産三分法、という例を使い、まず自分の体力と相談しようね、という考え方は信頼できる。
また、意思決定はトレードオフであり、いいとこ取りはできないし、「あの若手いいな」と言われているうちは既存勢力を脅かしていないだけ、というところは反省させられる。
数字とファクトとロジックで物事を見て、それに依拠して意思決定しようというその後の話も大事なのだが、根本的な考え方として冒頭の箇所が重要と感じる。
とはいえ、数字・ファクト・ロジックの追求は生半可なものではない。「常識っ外れ」と思っても数字ファクトロジックが物語るなら行動する、という、この考え方への信頼の置き方はすごい。鳩に豆を食わせて死亡保険に入るという謎で不謹慎とも取れる企画に取り組む判断はなかなかできないだろう
また、議論は「結論=f(x1,x2,x3...)」という変数の数と内容を見て議論するといい、というのもわかりやすい例えだ。
いい本だった
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
仕事(経営・リスク・災害・仕事術)
- 感想投稿日 : 2021年4月13日
- 読了日 : 2021年8月22日
- 本棚登録日 : 2021年4月13日
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