ロサンゼルスの貧困地区にある病院に勤務するマーカス。彼は抗生物質の過剰使用がもたらす耐性菌の出現に警鐘をならしていた。実際に彼の担当する患者が次々に黄色ブドウ球菌に感染し、抗生物質が効かないまま死亡する案件が発生、彼を含む病院スタッフが感染拡大の原因として批判されていくことになる。
医療ミステリーだが、アメリカの人種秩序や階層関係、ビジネスと公共の衝突、政治の役割などが組み込まれており、話にふくらみを持たせている。
マーカスの小心者ぶり、専門以外の部分の「普通の人」ぶりが、ほほえましいようなバカバカしいような恐ろしいような。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月23日
- 読了日 : 2016年1月27日
- 本棚登録日 : 2018年11月23日
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