魚河岸ものがたり (新潮文庫 も 31-1)

著者 :
  • 新潮社 (1988年7月1日発売)
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本棚登録 : 36
感想 : 9
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第94回 1985年(S60)下直木賞受賞作。戦後の東京下町、隅田川河岸のまち築地を舞台とした物語。八つの話で構成されており、商売人やその家族が各編の主人公となっている。町の馴染みの衆のなかに、忽然と見知らぬ青年が現れるところから話が始まり、彼が何者であるのかの謎解き形式で物語が進む。
”河岸の土地柄”と”人と人とのつながり”を読者に意識させており、全体的に”橋”をモチーフとしているようである。
人情味が溢れる秀作。おすすめ。
しかし、築地の場所はいまいち把握できずにいたけど、新橋からも近いようなので今度歩いて行ってみよう。

目次)市場通り/門跡橋/築地川支流/波除神社/海幸橋/勝鬨橋/晴海通り/隅田河口

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 直木賞受賞作
感想投稿日 : 2014年2月20日
読了日 : 2014年2月20日
本棚登録日 : 2014年2月20日

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