中世の異端者たち (世界史リブレット 20)

著者 :
  • 山川出版社 (1996年7月1日発売)
3.29
  • (1)
  • (7)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 9

・煉獄の観念は、教会が12世紀につくりだしたものであるが、ヴァルド派はこれを否定し、人間の死後の運命は天国に行くか地獄に落ちるか、二つの道しかないとした。そして彼らは、ヴァルド派の者は天国へ行き、そうでない者は地獄へ落ちると主張した。さらにまた、聖人崇拝も聖書にはない慣習として否定した。

・ヴァルド派のもう一つの特徴は、女性信者がとくに多かったことである。その数で、男性信者の数を上回っていたという。さらに、女性の完全者がいたことも、カトリック教会が女性司祭を認めなかったことに比べれば、特筆に値する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月9日
読了日 : 2021年11月9日
本棚登録日 : 2021年11月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする