考古学と古文献学を横断して,常に多くの知的興奮を齎してくれる著者の,ちょっと古いけど好著.本書で特に面白いのは,絶対に目に出来ない草薙剣の寸法や形状や素材を大胆に予測するあたり.まかり間違うとトンデモ憶説になってしまい,イロモノ扱いになるようなギリギリの危険なテーマに肉薄する筆致は,まるでスピン寸前のマシンを魔法のように操るレーシング・ドライヴァの如し.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2009年3月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2009年3月1日
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