織田信長(5)本能寺の巻(山岡荘八歴史文庫 14)

著者 :
  • 講談社 (1987年10月8日発売)
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感想 : 33
5

信長の最期まで。
山岡荘八はとにかく武将それぞれに良いキャラクターをもたせるし、どれも歴史に名を残すだけの一角の人物とする。
明智光秀にしても、三日天下で倒れた野望によった逆賊ではなく、信長とのすれ違いを時間を持って描き、一つボタンの掛け違いが正されていれば天下人信長の番頭として立派に勤め上げた未来を感じさせる。
それゆえに、自身の華やか未来を不思議と持てないまま信長へ謀反していく光秀が物悲しい。
ここまで信長と濃姫の魅力に非常に楽しませてもらいながら読み進めてきたのでラストの本能寺は泣ける。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年8月7日
読了日 : 2022年8月7日
本棚登録日 : 2022年8月7日

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