日本の昔話
「人びとの間に,文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話のかずかず.その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を,という試みによって再話された民話集」
かにむかし ─さるかに─
ツブむすこ
こぶとり
腰折れすずめ
ガニガニ コソコソ
見るなのざしき
豆コばなし
わらしべ長者
・・寺の門を出たら、なんでもいいから、手に当たったものを、決して捨てないで持っていろよ」観音様のお告げどおり、わらしべをつかんで歩き始めた若者は・・。
大工と鬼六
あとかくしの雪
瓜コとアマンジャク
ききみみずきん
なら梨とり
うばっ皮
木竜うるし
みそ買い橋
たぬきと山伏
びんぼうがみ
山のせいくらベ
彦市ばなし
三年寝太郎
天人女房
作者のことば
●タヌキと山伏
(内容)
山伏が、昼寝をしているタヌキをほら貝で驚かす。タヌキは、仕返しに、葬式の行列にばけ、山伏を高い木にてっぺんまで追い上げてしまう というお話。
(語るなら)6分 ぞくぞくとくる怖さにどこかのんびりとしたユーモアがまじっていて、子ども向きの怪談として申し分ない。(話のはじめ、タヌキが逃げ、山伏がそれを笑うところは、①タヌキが飛び上がって逃げ出した ②それを見て、山伏が笑った ③それを聞いて、タヌキは立ち止まり、ふりかえって、こちらをにらんでから逃げていった という順に話したほうが自然である)
また、おしまいのところで、山伏がわれにかえるところでは、あたりが明るくなっていたということをはっきりさせなければならない。したがって、ここは「山伏がきがついてみると、あたりはまっぴるまのような明るさで、近くで畑しごとをしておった百姓たちが・・」と言った方がいい。(『お話のリスト』東京子ども図書館 より)
- 感想投稿日 : 2023年5月22日
- 本棚登録日 : 2023年5月22日
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