「雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです―透明・清浄な北国の冬を舞台に、人の子と狐の子との交歓を描く宮沢賢治の幻想童話。賢治に心酔する画家・たかしたかこが感性を澄ませた繊細な筆致で絵本化しました。」
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古典を知る
- 感想投稿日 : 2023年7月17日
- 本棚登録日 : 2023年7月17日
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