夏の吐息 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年6月13日発売)
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本棚登録 : 506
感想 : 57

永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。――6年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。著者自ら「この六編を超える作品はもう書けないかもしれない」と語る傑作短編集。

秘めごと
月の光
パロール
夏の吐息
上海にて
春爛漫

「人生にどんなに悲しいことが起こっても、心に喪失感という大きな穴がぽっかり空いたとしても、通り過ぎた後に、たくましく生きている自分がいることを大人の女は知って居る。ーご本人も作品も、私が子供の頃にあこがれた「大人の女」そのものです」
(『小泉今日子書評集』の紹介より)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 9類 文学 
感想投稿日 : 2023年8月29日
本棚登録日 : 2023年8月29日

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