昆虫たちの世渡り術 (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社 (2016年10月24日発売)
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海野さんのあとがきより

「昆虫の知識を持つと、世界の彩りが変わる。実際、ぼくがそうでした。ー昆虫の世界にはまればはまるほど、昆虫の世界が広がっていくのです。昆虫の研究には生物学的なアプローチはもちろん、地理学、気象学、科学などさまざまな学問を横断する博物学的な知識が必要です。しかも、未だに性格な数がわからないほど昆虫の種類は老い。足元や木の上に、果てしない未知の世界が広がっていたのです。

ーなんでここにいるんだろう。なんでこんな色をしているんだろう。何を食べているんだろう。オスなのだろうか、メスなのだろうか。どんな飛び方をするんだろう。鳴くのか。噛むのだろうか。近くに仲間はいるだろうか。
 知らないものを知った時、その疑問がさらなる興味へと変わることを経験するでしょう。僕が昆虫をおもしろいと思うのは、その多様性だとお話しました。一生かけてもすべてを見ることはできないし、毎日のように新種が発見される。
ーでも、はじまりの一歩は観察なのです。それは昔から変わっていない。みなさんに、じっと昆虫を見てもらいたい。目の前にいる小さな虫が、大きな世界へと続く扉なのです。」

もくじ:
stage1 「敵が来たら、とにかく隠れよ!」<擬態>
ーナナフシの事情

stage2 「そんなあなたも共犯者」<共生>
ーシジミチョウとアリの腐れ縁

Stage3「僕の体を食べて!」<求愛>
ーハラビロカマキリの胸の内

海野和男(うんのかずお)
1947年生。昆虫写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学び、アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影する。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員、日本写真家協会会員

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 科学絵本・ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年7月5日
本棚登録日 : 2023年4月12日

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