お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる

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  • KADOKAWA (2016年12月9日発売)
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イギリスは、海賊を国家事業とした。海賊ドレイクは無敵艦隊を破った。
イングランド銀行は、イギリス政府にお金を貸すためにつくられた。戦費の調達のため。紙幣発行権を与えて国債を引受させた。
アメリカの急成長は、イギリスの投資のおかげ。イギリスは石炭、アメリカは石油の国。中東は第二次世界大戦後。

アメリカが世界に投資しなかったため、世界大恐慌の一因となった。マーシャルプランは、アメリカの製品を買うための費用を援助した。

第二次世界大戦では、アメリカがソ連に向き支援をした。
ソ連は、冷戦中世界一位の石油産出国になった。共産圏内で自給自足が可能だった。

オスマントルコの崩壊が中東問題の起源。第一次世界大戦で同盟国側につき負けた。
アラビアのロレンスは、オスマントルコに対する工作員の話し。
ユダヤ人のお金欲しさに意義R素が、バルフォア宣言、でユダヤ人国家の建設を約束した。パレスチナ難民の始まり。
石油取引をドル建てで行う、ことがアメリカの利益になる。
ニューヨークの人口の2割以上、170万人がユダヤ人。エルサレムやテルアビブより多い。
西ドイツの占領経費は、西ドイツ餅。マーシャルプランによる支援より多い。
フランスやスペインは、ドルを金に変えた。そのためニクソンショックが起きた。
戦前の日本の急成長は、規制緩和。職業選択、交通、居住、土地売買などを解放した。
太平洋戦争で、鋼材の生産設備は被害を受けなかった。
エジプトのスエズ運河の国有化は、ナセル大統領がアスワンハイダムの建設費に充てるため。没収ではなく、作った英仏に対価を払った。イスラエルにシナイ半島を攻撃させて、英仏がスエズ運河を占領しようとした。

OPECは当初はイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネスエラで構成される。
リビアのガタフィー大佐によって欧米企業の支配脱却のきっかけが起きた。

第一次オイルショップは、イスラエルへの攻撃と、生産量削減と、アメリカへの全面禁輸がきっかけ。
しかし石油の値段が上がったため、アラブ諸国の中で亀裂が生じた。エジプトには大きな油田はない。

イランイスラム革命でホメイニ師が政権に、パーレビ国王が追放。テヘランのアメリカ大使館占拠事件。
それに乗じて、イラクが侵攻、イランイラク戦争が始まった。アメリカはフセイン政権を援助していた。

中国は、アヘン戦争前は世界一のgdp。2位はインド。
第二次世界大戦のアメリカの参戦は、中国を日本の意のままにさせないため。

中国は建国時にソ連と距離を置いたため、一緒に崩壊しなかった。
台湾政府は賠償請求権を放棄したが共産党は放棄しなかった。国交正常化の際に放棄し、そのかわりに援助を引き出した。

アメリカへの嫌がらせがフランスの本心。
ソ連は、コンピュータの使用に後れを取った。情報産業の発達は国家体制の崩壊をもたらす。
米ソの軍縮は、費用負担がたいへんだったため。
ゴルバチョフ政権のペレストロイカで情報公開し、共産圏に対する援助も縮小した。

日本の赤字は、430兆円の公共投資のせい。社会保障費は当時はさほどでもない。投資の内容が適切であれば、少子高齢化などはここまで悪化していないかも。
アメリカの双子の赤字は常態化している。
基軸通貨のため、みんながドルを欲しがる。石油をドル建てにしているため。
フセインはユーロ建てにしようとして、イラク戦争を起こされた。
イスラム国は、収入減をしっかり確保している。フセインの残党がつくった。

アメリカの独立戦争を支援したのはフランス。
ドイツのルール工業地帯の連合国管理を逃れるために、フランスと組んで石炭鉄鋼共同体をつくった。これがユーロの元。

中国の成長は、外資主導型。
AIIBは中国のおカネを借りる機関。IMFの構造と同じ。
アメリカと中国はお互いに最大の貿易相手国。

タックス併分は、イギリスが最初に作った=ケイマン諸島。企業を誘致するため、旧植民地につくった。
19世紀に起源がある。アメリカはマーシャル諸島でやった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2020年8月29日
読了日 : 2020年8月29日
本棚登録日 : 2020年8月29日

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