ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

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  • ダイヤモンド社 (2017年12月14日発売)
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バシュリエのランダムウォーク理論。ブラウン運動からヒントを得た。
将来の価格は予測できないが、確率なら計算できる。
効率的市場仮説=サミュエルソン、ファーマなど。

アノマリーが存在する=小型株効果、割安株効果、モメンタム効果。
バフェットの超長期投資を貫徹することは難しい。

水の温度が下がっていく場合のブラウン運動は、正規分布より両端が引き延ばされた確率分布になる。
株価の分布は、正規分布ではなく安定分布=べき分布になる。=中心部分は正規分布より高く、周辺は低い(中心にいる可能性が高い)。端のほうは正規分布より高い。
中央付近はリスクリバーサル、両端はトレンドが起きる。

タレブのブラックスワン。頻繁に起きる。
JPモルガンは、難局を乗り切った。サブプライムローンの異変に注目した。

普段は負のフィードバックが優勢、ひとたび大きな価格変動が起きると増幅する。正規分布との違いは、市場の本質的な構造。

群衆の知恵=大勢の答えの平均を出すと、政界に近くなる。

市場の本質的な構造は、行動ファイナンスで説明できるか。
プロスペクト理論=損失回避傾向=下落時には売りが売りを呼びやすい。
ファスト&スローシステム=スローシステムは、ファストシステムの言い訳を作るために使われる。論理的であるかのようにつじつまを合わせる。

小型株効果=知っているモノのほうが価値が高く知らないものは価値が低い。大型株より小型株のほうがパフィーマンスが良い理由。
モメンタム効果=バンドワゴン効果。乗り遅れまいとする心理によって、近視眼的な時間非整合割引率=短期をより重視する、で買われる。

ケインズ「市場は投資家が持ちこたえられるよりも長く不合理でいられる」=市場が不合理であっても逆らうな。

短期なら予測できる可能性がある=ルネサンスの例。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2019年10月18日
読了日 : 2019年10月18日
本棚登録日 : 2019年10月18日

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