カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 43)

  • 早川書房 (2003年12月15日発売)
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感想 : 74
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ミス・マープルもの。

転地療養の為、西インド諸島のホテルに滞在中のミス・マープル。ある日、同じホテルの滞在客の少佐が死体となって発見されます。
高血圧による死亡として処理されますが、マープルさんはその死を不審に思い、独自に調査を始めます。
ホテルの経営者夫婦や、滞在客たちとの会話から、複雑な人間模様も浮かび上がってきて、もう何が何だか・・・という感じですが、それでも先が気になるのでページを繰る手を止められない私です。
いつものイギリスにいる時とはマープルさんも勝手が違っていたようですが、大金持ちで偏屈なラフィール爺さんがマープルさんの良い聞き手となった事もあり、見事に真相にたどり着くのは毎回ながら感心してしまいます。
因みに、今回舞台となった“西インド諸島”は、お馴染みの南アジアのインドではなく、南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海域にある群島です。カリブ海の島でリゾート療養なんて羨ましいですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年読了分
感想投稿日 : 2020年10月2日
読了日 : 2020年10月2日
本棚登録日 : 2020年10月2日

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