菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿 (ハルキ文庫 ほ 5-3)

  • 角川春樹事務所 (2020年6月15日発売)
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本棚登録 : 495
感想 : 44
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シリーズ第三弾。

守人の“家とのコミュニケーション”が、巻を追うごとに進化していますね。
最初は家の声が聞こえるだけだったのが、前巻では〈月光荘〉と“会話”をするようになり、この巻では〈月光荘〉以外の家とも会話ができるようになっていました。
そして第二話「オカイコサマ」で、守人の大学時代の友人・田辺さんの祖母・喜代さんも“家の声が聞こえる”お仲間ということが判明。
しかも、田辺さんの祖父母の家を建てた人が守人の血縁だったという素敵なサプライズ展開でした。
このような“人の縁”の連鎖が心地よく、出てくる人達が良い人ばかりなので安心して読めますね。
表題作の第三話「文鳥の宿」では、ついに〈三日月堂〉が登場して“おおっ♪”と、テンション上がりました。
第一話「雛の家」で行われた“貝合わせ”のワークショップなど〈月光荘〉で行われるイベントも魅力的で、企画する皆さんがすごく楽しそうなのが良いですね。
(それで毎回大盛況。ちょっとご都合主義な感じがしないでもないですが、この安定感が良いので問題なし)
進路に悩んでいた守人も、人々と交流していくうちに川越で働くという方向が見えてきた様子です。
今後、どのような縁が繋がっていくのか楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年読了分
感想投稿日 : 2022年9月4日
読了日 : 2022年9月4日
本棚登録日 : 2022年9月4日

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