号泣です。号泣です。感動しました。素敵でした。
三点倒立もできない私にとって、彼らの技のすべてがもはや神技。人の手のひらや肩の上に乗るなんて・・・その技を完成させるためには、やはり練習が必要で。
彼らが基本の「倒立」から始まって、「ロンダード」、「バク転」「バク宙」に至り、徐々に技術を高めて「スコーピオン」を完成させた時は「やったー!!」と声をあげたほど。
しかし、あの「反省ノート」。アレを最後に回し読みしますか、高城コーチ。なんという、鬼の所業だ。でも、アレが泣ける。号泣です。号泣です。
サクの「変わりたい」、尚志の「怖い」、金の「恩返し」、卓也卓巳の「がむしゃらって、ほんとはかっこいいはずなんだ」。
トンの自分の容姿を強みに変えた心境の変化、イチローと弦がわだかまりを憧れに変えた変化、そして、一馬と晴希がお互いをライバルだと認識し、家族のようにかけがえのない存在だと認識する気づき。
ハル視点では、知ることのできなかったみんなの視点をノートを通して知って、もう、号泣です。号泣です。
敵がいないスポーツ、自分も観客も笑顔にできる、そんな競技「チアリーディング」。
トス隊が晴希を上げるときの掛け声
「行け!!」
という声が、私にも聞こえた気がした。私にいわれているような気がした。
すごい、すごい。楽しい、楽しい。
チアリーディングを生で見た人が感じる感情を、私も同じように感じられる作品でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
朝井リョウ
- 感想投稿日 : 2013年2月11日
- 読了日 : 2013年2月11日
- 本棚登録日 : 2013年2月11日
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コメント 2件
bandit250fさんのコメント
2013/06/05
HNGSKさんのコメント
2013/06/06