深く伝える技術

著者 :
  • サンマーク出版 (2013年4月18日発売)
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「深く伝える」ということは、データや情報をただ伝えるのではなく、知恵や考え方など、「本質」部分を伝える。そして自分が伝えたことによって、相手の行動が変化する。自分の伝えたことが、相手のエネルギーの源泉となり、相手に火をつける引き金となる。ことだと、筆者は述べている。

思いの深いところで通じ合う。そのために何をすればいいのか?どんな考え方を持てばいいのか。それをまとめたのが本書。


”深く伝える技術”とは、意識の方向をどこに向けるかに尽きる とのこと。

深く伝えるためのポイントは、以下。

1.思いやりを持って伝える。
     相手のことを思って。
     伝えた後のことを思って。
     身近な人ほど丁寧に。

2.わかりやすく
    ポイント絞って。   
    ストーリーをちゃんと作る。
    一直線のストーリーにする。

3.ありのままに言うのが全てではない。

4.準備がすべて。
   1時間のために10時間の準備。
   10秒、1分、3分、30分で伝えられるように。
   (本質がわかっていないと出来ない)

5.伝えるのが下手な人は、自分の中で伝えたいものがはっきりしていない。
    自分がよくわかっていないものを、人にわかりやすく伝えられるわけがない。

  著者の場合、紙に書いたり、人と話したりするのを重ねることで言いたいことが見つかる。

6. 「エトス(人徳、人柄、雰囲気)」 「パトス(情熱、感情) 」「ロゴス(知性、論理性)」 の順番でその人の全人格をかけて行う。

結局のところ、”深く伝える”ことはその人の「本質」部分を伝えること。つまるところ”人間力”だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年7月20日
読了日 : 2016年8月1日
本棚登録日 : 2016年7月20日

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