「深く伝える」ということは、データや情報をただ伝えるのではなく、知恵や考え方など、「本質」部分を伝える。そして自分が伝えたことによって、相手の行動が変化する。自分の伝えたことが、相手のエネルギーの源泉となり、相手に火をつける引き金となる。ことだと、筆者は述べている。
思いの深いところで通じ合う。そのために何をすればいいのか?どんな考え方を持てばいいのか。それをまとめたのが本書。
”深く伝える技術”とは、意識の方向をどこに向けるかに尽きる とのこと。
深く伝えるためのポイントは、以下。
1.思いやりを持って伝える。
相手のことを思って。
伝えた後のことを思って。
身近な人ほど丁寧に。
2.わかりやすく
ポイント絞って。
ストーリーをちゃんと作る。
一直線のストーリーにする。
3.ありのままに言うのが全てではない。
4.準備がすべて。
1時間のために10時間の準備。
10秒、1分、3分、30分で伝えられるように。
(本質がわかっていないと出来ない)
5.伝えるのが下手な人は、自分の中で伝えたいものがはっきりしていない。
自分がよくわかっていないものを、人にわかりやすく伝えられるわけがない。
著者の場合、紙に書いたり、人と話したりするのを重ねることで言いたいことが見つかる。
6. 「エトス(人徳、人柄、雰囲気)」 「パトス(情熱、感情) 」「ロゴス(知性、論理性)」 の順番でその人の全人格をかけて行う。
結局のところ、”深く伝える”ことはその人の「本質」部分を伝えること。つまるところ”人間力”だと思いました。
- 感想投稿日 : 2016年7月20日
- 読了日 : 2016年8月1日
- 本棚登録日 : 2016年7月20日
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