待ちに待った「すいか」ノベライズの文庫化!!
あのすいかの世界を文章で噛みしめて脳内で
映像を展開できる幸せ♡
古い木造の家に小さな庭、伸び放題のひまわり、
「ハルマゲドン」と落書きされた塀。
プールの水の入れ替えを缶ビール片手に日がな一日
眺めている絆ちゃん。
水を抜いてゴシゴシ洗って、また水を張って。
溜まったものが流されて、空になってまた満たされる。
庭の雑草をハート型にくり抜いたように整える響一くん。
その真ん中めがけて玩具の弓矢を放つ夏子さん。
「もう帰ってちょうだい」としか言わない、バー「泥舟」のママ。
「忘れたい物は、みんな埋めていいの。
みんな、何かしら埋めて生きてるもんです。
安心して忘れなさい。私が覚えていてあげるから。」
夏子さんの深い深い懐と、1つ1つのエピソードが
じんわりとあったかく、滋味深くて愛おしい。
個性的であったかい住人のみんなとカレーの匂い。
本の重みで抜けた床の穴越しの大らかなコミニケーション[笑]
カレーと大トロ、古い木造の部屋とシャンデリア。
嬉しいと言ってもらうと、こっちも嬉しい。
ハピネス三茶には大切なことが詰まっている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
■ 木皿泉
- 感想投稿日 : 2013年8月8日
- 読了日 : 2013年8月8日
- 本棚登録日 : 2013年8月8日
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