はじめから終わりまでずっと寂しい映画だった。
なんか寂しい。どこかずっと引っかかるそんな寂しさがずっと続く。映像はおしゃれでところどころユーモアたっぷり。センスがとてもいい。
フランス女優のアナ役の子はとても可愛い。ワンちゃんの人懐っこさも愛くるしさもピカイチ。ストーリーも、主人公オリヴァーは母が死んだあとに父にゲイだとカミングアウトされ、父はゲイとしての残り時間を生き逝ってしまったあとの過去と現在の視点で、テーマ的には面白いんだけど全く盛り上がりません。常に淡々としている。それはそれですごく好きだし、事実最後、ほんとに最後のシーンで、アナがオリヴァーの父に愛に貪欲なひとだったのね、と言ったシーンで何故だか急激に目頭が熱くなった。こみ上げるものもたくさんあったけど。やはり寂しすぎる映画だったかな。喪失と再生だけでなく、ゲイというマイノリティーとのあれこれ。ちょっとたくさん詰め込んでたかな、、良い映画ではあったけど、とてもいい意味でまどろむ映画でした。
読書状況:読み終わった
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マイク・ミルズ
- 感想投稿日 : 2016年7月6日
- 読了日 : 2016年7月6日
- 本棚登録日 : 2014年8月13日
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