百年の恋も覚めてしまう (集英社文庫(コミック版))

  • 集英社 (2001年7月18日発売)
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本棚登録 : 145
感想 : 9
5

これはもう、タイトルが!!
何故「冷める」ではなく「覚める」なのか!
これは読んでいただければ分かると思うのだけれど、
きっと「百年の恋に冷める」一方で「百年の恋に目覚める」からなんだろうなぁ。
まぁ、最初と最後の部分だよね。

この漫画の主人公が持つ感情ってきっと誰もが持ったことのある想いだよね。
自分のことは棚に上げて他人ばっかり評価してさ。
それを本人に婉曲的に主人公にそして我々に気づかせてるのが
多分宇佐美くんの存在なんだろうなぁー、
本編でもそうだが、なかなかにくいやつである。
これがまた、コーラスに連載されていたっていうのが!
思春期を過ぎた頃(に読む雑誌と私は感じています)に読むからこそ
すごい影響力のある漫画だよね。
自分の中の懐かしさと恥ずかしさとあさましさが葛藤する感じ。
あーいい漫画!!

この本には全部で4つの短編が入ってるのだけれど
最初と最後は特に良い!
最後に収録されている「糸のきらめき」は
私プロデューサーだったら月9にするレベル!!
それぐらいドラマチック!
そして儚い。
うあぁぁぁぁぁああ!
ここで来るか!!
いやーん運命的!!
って感じです、読んでる途中の頭の中を文章化すると!笑
とりあえずいろんな人に読んでほしいです。
あと余談なんだけれど
私はこの話を読んでなぜか「NANA」を思い出しました。
音楽の話だからか、それとも主人公がレイラっぽいからかは謎。笑



この本に入っている4つの漫画どれをとってみても
「うわーっ!とりあえずこれ読んでみて!」って言いたくなる程いい漫画、てか漫画達!!
素晴らしい短編集!!
久しぶりにこんな漫画に出会いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2010年10月31日
読了日 : 2010年10月31日
本棚登録日 : 2010年10月31日

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