クロコダイル・ティアーズ

著者 :
  • 文藝春秋 (2022年9月26日発売)
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老舗の陶磁器店を営む熟年夫婦と、近くに住む息子夫婦と孫、忙しくも程々に裕福に暮らしていたが、息子がナイフで刺され殺害された。
犯人は嫁の元彼…嫁は事件に関係しているのか、していないのか…。
○曜サスペンスの様なあらすじだが、本当にそんな話だった。
舅と姑の目線で語られるので、横暴な息子は贔屓目で語られるし、姑は嫁がとにかく気に入らない。義理叔母も曲者、孫との血縁関係も疑われていく。
「嫁は何を考えているのか分からない」と姑は常に不満気だが、そんなの当たり前だろう。
息子の事件後から同居することになったが、完全にアウェーの環境で自分の考えや気持ちは場を乱さないために控えるし、舅や姑に節度なき態度を出すのは小さな子供だけだ。
何を考えているのか知りたいなら、陰で文句ばかり言ってないで相手の気持ちを考えてみろよ、と思いながら読んだ。
嫁も美人で少し不思議な空気を纏い、頑張り屋さんだが女受けするタイプではないため、最初っからもう合わないんだろうな。
家業を手伝わなければ文句言うし、手伝えば調子に乗るなと言われるし、周囲に嫁を良く言われるのも悪く言われるのも、どっちも気に入らない。
身体が衰えていくけど、老舗の女将としての仕事や台所は取られたくない、など面倒くさい。
「老舗の看板」のプライドが良くも悪くも摩擦を生み、みんなが行き違ってしまうのかよく分からないけども、やっぱり○曜サスペンスみたいだった。
刑事は出てこないので、船越さんは登場しないけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月10日
読了日 : 2023年6月9日
本棚登録日 : 2023年6月9日

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コメント 6件

みんみんさんのコメント
2023/06/10

旦那さんが死んだら他人に戻りたいよね( ̄▽ ̄)笑
わたしは意地悪…?

あゆみりんさんのコメント
2023/06/10

まだ若いし、孫懐いてないし、旦那DVだし、迷わず他人です。
老舗、なんか面倒くさいし。

みんみんさんのコメント
2023/06/10

そこがカサスっぽい笑

あゆみりんさんのコメント
2023/06/10

大型商業施設への移転の賛成派反対派、そして家宝の陶磁器のすり替え事件も起きます、火サスです。

あゆみりんさんのコメント
2023/06/10

地元の政治家が出てきて、新開発の商業施設への移転問題って、なんか観たことある気がするもん。

みんみんさんのコメント
2023/06/10

陶磁器のすり替え(〃ω〃)

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