25世紀、陸地がほとんど海に沈んだ時代の物語
海上民と陸上民に別れ、海上民は「魚舟」と呼ばれる人工生物を操りながら暮らすと言う設定
現実でも起こっている文化や差別、貧富、マイノリティの問題、争いをリアルに描かれていました
昨今の異常な気象を考えると、海面上昇は現実に起こっているし、「魚舟」のような人工生物まで作り出せるからわからないけれど、これも人間のDNAを改変して、生殖機能を改変して作り上げられたもので、人間は追い詰められると、そう言うことを平気でやりかねないよなぁ、と感じたりもしました
「魚舟」が野生化したり、テロ組織のような集団ができてしまったり、とにかく人間本質的な部分は、どんな時代、状況になっても変わらないのかも、とも感じました
ちょっと設定が現実離れしていることもあって初めのうちはなかなかついていけなかったのですが、巻末のあとがきを読んで知ったのですが、シリーズもののようです。シリーズ最初の作品を読んで、基礎知識を頭に入れてから本作を読んだ方が、もう少し内容が受け入れやすいかもしれません
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月28日
- 読了日 : 2023年9月28日
- 本棚登録日 : 2023年4月19日
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