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上巻に続き、収奪的な仕組みがいかに国家の発展に害をなすかとが、収奪的制度の中で発展したとしても一時的なものに過ぎないのか、といった話。
日本の明治維新を、封建国家から包括的な制度を持つ民主国家への制度変更を起こし国家繁栄に繋げた成功事例として挙げられている。
私有財産の保護の元、新規参入が活発に起きるような健全な市場を整えてあげれば国家は繁栄するはずなんだけど、一部の富裕層が既得権益を守ろうと収奪的な施策をとってしまうことで、国家が衰退する。
権力者が個人の便益の最大化を目指すと国家単位の幸福の最大化に繋がらないのが難しいところ。
細かいところだと、国王が宝くじに当選してしまう話とか、アルゼンチンが1ペソ=1ドルにしようとして失敗した話とか面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2023年1月7日
- 読了日 : 2023年1月7日
- 本棚登録日 : 2023年1月7日
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