正義の暗殺者と探偵。世の中に跋扈する悪を人知れず葬り去り、別の悪者を犯人に仕立て上げる一風変わった2人。更に情報提供役が1人で、合計3人のチームプレー。
夜、悪人を暗殺するために赴くと、そこには殺す相手が死体となっていた。また、別の悪人を暗殺すると、急に地震が発生しエキセントリックにも密室が出来上がってしまう。この問題に暗殺者と探偵はどう対応するのかがこの本の魅力である。
第19回(2019年)本格ミステリ大賞の候補作。
自分が殺した相手の犯人を別の人間に仕立てることのプロセスがとても面白かった。暗殺者は世界中から嫌われているというように不運だらけで、殺人をした後は決まって何かが起こる。探偵は奇妙奇天烈になった殺人現場に少し手を加えて全く別の殺人にしてしまう。
ただし言い回しが妙に古めかしく(シャーロックホームズをなぞっているということもあるが)感じた。謎解きよりラストシーンのほうが面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月10日
- 読了日 : 2019年8月10日
- 本棚登録日 : 2019年8月10日
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