有川浩は文章が上手い。美文や名文と云う訳ではないが、洗練された、リーダビリティに優れた文章だと思う。端的に表現するならば"濃やかさ"とでも云おうか。
多分、多くの人がそのことを殊更意識することなく、然し読むことに一切のストレスを感じずに物語に没入出来る筈だ。凄さを感じさせないのが一番凄いところなのである。
正直、有川浩作品は恋愛小説色が強過ぎてあまり得意ではないのだが、語彙や表記、表現のレベルでは唸らされることも多々ある。本作もそんな作品の一つであった。
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- 感想投稿日 : 2023年7月6日
- 読了日 : 2023年7月6日
- 本棚登録日 : 2023年7月6日
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