痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2017年3月15日発売)
3.30
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本棚登録 : 135
感想 : 15

2週間以内に読み終わらず、再度借りてなんとか読了。

難しい用語がたくさん出てきますが、痛みについてと付加的に触覚についても現在わかっていることが詰め込まれている一冊だと思います。

視覚、味覚、臭覚は物理的に受容体に物質が実際に結合することで知覚されるけれど、
痛みは受容体自身に刺激が直接与えられることで知覚される。

痛みがごく主観的なものである理由や暑さと辛さのチャネルの反応の違い、チャネルの構造など、興味深く読めました。

痛みがないということは一見よさそうなものではあるけれど、本当にないととても危険なものであることがわかった。
しかもそれはチャネルタンパク質のアミノ酸配列が少々違うだけ。。
生き物の体って本当によくできていると思う。

またリン酸化によって痛みが増強化するとの事‼︎
懐かしい響き。

備忘録(一部抜粋)
身体的、精神的状態の変化により、痛みの感じ方が変わる
患者の年齢、性格、文化的背景などにより、痛みの感受性が異なる
これまでの痛みの体験や、受けてきた治療によっても痛みの捉え方が人により異なる

我慢できるのは他人の痛みだけw

慢性痛は原因不明が多く、同じ侵害刺激を受けてもこれまでの体験、気分、不安などの感情により影響される

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 息抜き
感想投稿日 : 2022年8月6日
読了日 : 2022年8月6日
本棚登録日 : 2022年8月6日

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