ポケット版「のび太」という生きかた

著者 :
  • アスコム (2014年10月25日発売)
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感想 : 91

ドラえもんを研究している大学教授の著書、読了。
のび太くんのように(?)「楽して人生をうまく送るコツ」について書かれた本。

ダメな奴代表格ののび太くんなのに、困っていると誰かが助けてくれ(主にドラえもん)、最終的にはしずかちゃんと結婚する(未来もある)。

ふんふん、確かに不思議。
テレビだと結構ひどい事するジャイアンやスネ夫が、映画だとすごいいいやつになるのも不思議。
ていうか、のび太のくせに生意気だぞー

映画では、それぞれの良いところがよりよく描かれていて、アニメでは悪い方に触れて描かれている。と思う。
でも漫画とはまたちょっと違うんだよね。
うちには何故か単行本0巻が二冊だけある。

のび太くんは優しさ⇄優柔不断
スネ夫は発想力⇄悪知恵
しずかちゃんは勇気⇄気の強さ
ジャイアンは何だろう…共感力かなぁ。。少なくとも仁義に厚いタイプ。
普段は自分に共感させる方。
(個人的な見解です)
長所と短所は裏表な関係にある。
つまり、どうとでも取れるってこと。



でもこの人、ちょっとのび太くんのこと買い被りすぎだよね、と思って読んでたら、
後半不覚にも泣かされた。
いやはや年取ると涙脆くなるね。

のび太くん、全然「楽して人生をうまく送」ってないやん…って知ってたけど。
でも、困難に際して、最初は自分で何とかしてみようとしてたことは知らなかった。
サポートするドラえもんの姿勢にも感心した。
のび太くんの手の届く範囲に、道具を置きっぱなしにするのはいい加減やめた方がいいと思うけど。。

そうか、のび太くんの好奇心と実行力、無謀とも思える行動を、諦めない姿勢を、うっかり応援したくなってしまうのか。
そういうふうに周りを巻き込む力、それを全部ひっくるめてのび太くんの魅力なんだと気付かされた。

良い言葉がたくさん書いてあった。
「具体的に描ける夢は、叶う」、「のび太なり」の努力で十分、「直感で決断。とにかく動きだす」、「失敗したら、再チャレンジするだけ」、「夢は叶うと信じきる」

ポジティブな言葉は、前を向く力を与えてくれる。
よし、頑張ろう‼︎


最後に、のび太青年の言葉。
「人生はまだまだ長いんだ。これからが勝負だよ。」

貴見のとおりと考えます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 息抜き
感想投稿日 : 2022年1月15日
読了日 : 2022年1月15日
本棚登録日 : 2022年1月10日

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