「人が死ぬ瞬間がみたい」という思いから、それぞれ老人ホームと小児科病棟へとボランティアへ向かう敦子と由紀。
そこで出会う人物達が、実はお互いの関係者へ繋がっていく後半は、特にページをめくる手がとまりませんでした。
女子高生のひと夏の物語らしく、爽やかな大団円で終わりそうな雰囲気に「イヤミスを読みたい気分だったけどこれはこれでいいかな...」と思っていたら、そこは湊かなえ先生、さらにもう一捻りありました。
敦子と由紀には、もうひとり転校生の紫織という友人がいましたが、実は紫織は、敦子が働く老人ホームの従業員の男を痴漢冤罪で陥れた張本人。
さらに紫織の親友だった星羅は、由紀の小説をパクった国語教師の彼女でした。
最終的には由紀が紫織を、敦子が星羅を間接的に死に追いやったともいえて、まさに因果応報という言葉がぴったりの結末かなと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月29日
- 読了日 : 2022年12月25日
- 本棚登録日 : 2022年12月21日
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