曾根崎心中

  • リトル・モア (2011年12月22日発売)
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感想 : 222
5

これはすごい。
めちゃくちゃうまい。
原作をよく知らんので、どれだけ忠実か分からないのだけれど、人形浄瑠璃ではこれだけの心理描写は絶対にないだろうと思う。
初の苦悩、苦労、恋心がありありと、イメージしやすく描かれている。

今となっては私は恋愛から遠ざかっているけれど、
10代20代の頃は、確かに恋愛が全てだった。
ずっとその人のことを考えていたり、一喜一憂したり、とにかく感情を揺さぶるものは、恋だったと思う。

現代では男女の心中って少ないと思うし、親子の無理心中をたまにニュースで見かけるけれど、本当に気の毒だと思うし、どこか別の場所でやり直す方法があったのではないかと思ってしまう。
でも、やっぱり、渦中にいる人には、死ぬ選択しかなくなってしまうのだろうか。

死ぬって、そう簡単にはできないけど、救いを求める方法としては、すぐ思いついてしまう手段よね。
私自身もそうだけど、先般読んだ「オーダーメイド殺人クラブ」が重なって。

生まれ変わって来世で会える、って考え、どうなんだろう。私は信じたことはない。けれど、信じてひたむきな姿は、美しいと思った。

「此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜」
「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」

まとまらない文章でごめんなさい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月6日
読了日 : 2022年1月6日
本棚登録日 : 2022年1月6日

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コメント 2件

ikkeiさんのコメント
2022/01/06

私も死ぬ選択はできないけれど少しうらやましくもあります。

なおこさんのコメント
2022/01/06

コメントありがとうございます。
ここまで強く思い合えるのは、うらやましくもありますよね(^^)

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