ホテル・ニューハンプシャー〈下〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1989年10月30日発売)
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本棚登録 : 1490
感想 : 87
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生きている間、不幸な出来事は不意に起きる。
それはもうどうしようもないことだ。
ベリー家が、家族の誰かを失ったり大切なものを奪われたりした後、悲しみは漂う、という表現がよくされる。それは一家が、悲しみは一人で抱え込むものじゃないと考えているからだ。悲しみは、家族みんなで共有するもの。だから悲しみは漂うけれども、ただひとりで悲しみに暮れる人はいない。
一家が過激派のテロに巻き込まれるシーンと、演劇のようなダヴへの復讐シーンは見どころ。
作中であっさり人が死ぬので、気に入った人物が犠牲者になる可能性大。
わたしもベリー家と悲しみを共有した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月18日
読了日 : 2021年8月18日
本棚登録日 : 2013年10月11日

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