処女作『409ラドクリフ』が読みたくて。恋愛なんて一筋縄ではいかないのよ、ほとんど狂気よ、という気持ちが江國香織の根底にはある気がします。大事なのは自由奔放でいられること、その点は今も昔も変わらないのだと思います。わたしが共感したのは「この人だけは傷つけたくない」という気持ち。大切なひとを守りたくなる瞬間。怖い夢を見ると、夢と現実の区別がつかなくなり号泣する江國香織の姿を描いた実の妹の「夢日記」や、父・江國滋が江國香織が生まれる日の前日からつけられている「香織の記録」も公開されていて、タイトル通りとっておきの作品集でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月5日
- 読了日 : 2020年12月5日
- 本棚登録日 : 2020年11月4日
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