個人と国家の関係においても個人はノマドを強いられる時代が来ると啓発する本。
この本で言うノマドとは、最近流行りのフリーランスワーカーのことではなく、世界を自由に移動する働き手たちのことだ。
今後、世界の人々は否が応でもノマド化していく――という、ジャック・アタリの著書『21世紀の歴史』で書かれている未来予想をベースに議論は進んでいく。最初は突拍子もない予想のようにも思えたが、その前兆は既に起き始めている。世界的なスポーツ選手の中には国籍を変える人もいる、という事実は、既に知っていたものの、その意味するところを悟っていなかったと気付かされた。
そして、既にノマドとして海外に“引っ越した”日本人のインタビューを読んで、(自分も含め)現代日本人の視野が如何に狭いかを痛感した。
これからの激動の時代をサバイブするために必読の書。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・経済
- 感想投稿日 : 2019年8月12日
- 読了日 : 2013年10月16日
- 本棚登録日 : 2019年8月12日
みんなの感想をみる