すべての美人は名探偵である (光文社文庫 く 10-6)

著者 :
  • 光文社 (2007年12月6日発売)
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本棚登録 : 191
感想 : 25
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美貌の毒舌歴史学者・早乙女静香、飲めば飲むほど推理が冴えるお嬢様大学生・桜川東子、鯨作品の二大ヒロイン夢の競演。
少なくとも『邪馬台国はどこですか?』と『九つの殺人メルヘン』を事前に読んでおくと、ニヤニヤ度が増してより一層楽しめる。特に序盤、機内のシーンで静香が読んでいる本が『マジックミラー』なのが印象的。ファンには堪らない一作である。



《以下微バレ》
飲めば飲むほど推理が冴える・・・まるで“酔拳”だな、いや拳法じゃないから・・・何て言えばいいんだろう? そんなことをぼんやり考えながらクライマックスを読んでいたところで、タイミングよく、しかもさりげなく登場した“酔推(すいすい)”のフレーズに腹が捩れるほど爆笑してしまった。何て間が良いんだろう。

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2016.9.26-9.27 再読、評価変更。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月5日
読了日 : 2012年9月5日
本棚登録日 : 2012年9月5日

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