軽い気持ちで手にとったら、思いの外ずしっと来る問題提起を投げかけてくれる本で、いい意味で期待を裏切られました。日本の抱える食と農の根深い様々な問題を正面から見据えながらも、食糧の産地や生産者のみえる日本各地の「スローな食事」の紹介を通して、これからの僕達日本人のとるべき道を示している。島村菜津さんの文章にグイグイ引きこまれました。遺伝子組み換え作物の脅威、山と水の密接なつながり、農薬を使わない野菜や輸入飼料を使わない健康な牛の放牧などの価値は、もっと日本人1人1人が知り、見直すべきだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
農業
- 感想投稿日 : 2011年7月9日
- 読了日 : 2011年6月11日
- 本棚登録日 : 2011年6月4日
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